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契約者貸付
「契約者貸付」とは、急な資金が必要なときなどに、解約返還金の一定範囲内で貸付けを受けられる制度です。貸付金には、保険会社所定の利息がかかります。ただし、保険会社や商品によっては、契約者貸付が利用できない場合もありますのでご注意ください。
なお、契約者貸付を受けているあいだも、保険の契約や保障内容は、変わりなく有効に継続されます。
契約者貸付を受けるには
契約者貸付を受けられるのは「契約者」本人だけです。手続きには所定の書類の提出が必要となりますので、保険会社や保険代理店に連絡して書類を請求しましょう。保険会社によっては専用のカードで、ATMなどから貸付けを受けられる場合もあります。
返済方法
貸付金は、全額あるいは一部を、いつでも返済することができます。返済方法は、保険会社の窓口で直接支払う方法や、保険会社から送られてくる振込用紙を使用して振り込む方法があります。また、専用のカードがある保険会社の場合は、ATMなどから返済も可能です。
契約者貸付の注意点
契約者貸付について、いくつか注意しておきたい点をまとめました。制度を利用するまえに、一度確認しておきましょう。
- 貸付金には所定の利息がつきます。利息は毎年元金に繰り入れられ、元利金(元金+利息)は年々膨らみます(複利)。
- 貸付利率は契約の時期によって異なりますが、一般的に予定利率が高い契約は、貸付利率も高くなります。
- 未返済のままで満期を迎えた場合、または被保険者が死亡したときは、それぞれ満期保険金や死亡保険金から、元金分と利息分が差し引かれます。
- 貸付金の元利金が解約返戻金を超えた場合、生命保険会社から通知された期日までに一定の金額を払い込まないと、保険契約は失効となります。