保険のはなし
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通院者の状況について
ほとんどの医療保険につけることができる「通院特約」。特約をつけるかどうか検討するまえに、実際にどれくらいの人が通院をしているのか知っておきましょう。
- 通院特約の通院給付金が保障される条件
- 通院給付金の支払い条件は保険商品によって異なりますが、基本的には入院に伴う通院が保障の対象となります。また、5日以上の入院後に通院した場合のみ保障されるといった保険商品もあります。
通院している方全員が、無条件で通院給付金を受け取れるわけではありませんのでご注意ください。
3割以上の人が通院をしている
人口1,000人に対して、傷病で通院している「通院者」がどれくらいいるのかを示した「通院者率」。厚生労働省が発表した「平成25年国民生活基礎調査の概況」によると、通院者率は男女総合で374.6となっています。通院者率を性別に見てみると、男性358.8、女性396.3と、女性のほうが高くなっています。
また、年齢階級別に見た場合、「10~19歳」の132.9が最も低く、年齢とともに高くなっていきます。「80歳以上」になると733.9となり、多くの高齢者が通院しているのがわかります。
年齢 | 男女 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
総数 | 374.6 | 358.8 | 396.3 |
9歳以下 | 163.5 | 178.6 | 148.4 |
10~19歳 | 132.9 | 138.9 | 126.9 |
20~29歳 | 150.3 | 123.4 | 177.2 |
30~39歳 | 203.6 | 178.4 | 228.9 |
40~49歳 | 292.3 | 258.9 | 285.8 |
50~59歳 | 417.5 | 406.5 | 428.5 |
60~69歳 | 576.5 | 574.1 | 578.9 |
70~79歳 | 707.1 | 702.8 | 711.5 |
65歳以上 | 690.0 | 685.2 | 694.9 |
75歳以上 | 734.6 | 732.9 | 736.4 |
80歳以上 | 733.9 | 733.3 | 734.5 |
注:通院者には入院者は含まないが、分母となる世帯人員数には入院者を含む。「総数」には、年齢不詳を含む。
※厚生労働省「平成25年国民生活基礎調査の概況」
最も多い通院の傷病は「高血圧症」
通院者率を傷病別に見てみると、男女とも「高血圧症」での通院者率が最も高くなっています。高血圧症は、放っておくとさまざまな合併症を引き起こしますので、気になる方は一度病院で診察を受けてみるといいでしょう。
2位以下の傷病は、男性は「糖尿病」「歯の病気」「腰痛症」「眼の病気」、女性は「腰痛症」「眼の病気」「高脂血症(高コレステロール血症等)」「歯の病気」となっています。
※厚生労働省「平成25年国民生活基礎調査の概況」